酵素はコロナに勝つ?!

先週とある講習会に参加し「酵素」というものについて勉強した。
講師から「人の身体は100パーセント食べたものからできている」という話を聞いた。自分で選んだ食事が、人間が活動するためのエネルギー源になり、身体の臓器や筋肉、骨などを作っているという意味だ。また、病気になったり、アレルギーを発症してしまうのも全て食事が原因ということになる。もちろん、食事以外の遺伝的な要因や環境などの影響も考えられる。現代社会においては、ストレスも大きく身体に影響を与えているだろう。
ただ、私達人間は食べ物を直接体の中に取り込み、分解して栄養素を吸収し排泄するというサイクルを毎日行なっている。講師の話の通り、100%影響力を持っていると考えても良いはずだ。

 

栄養学において「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」そして「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」というのが、人間にとって主要な栄養素とされている。それに加えて、最近、「酵素」というものが注目されている。「酵素」は身体に取り込まれた有害物質を排泄する解毒作用を持っている。また、細胞を再生させ、免疫力や自然治癒力を高める役割を兼ねあわせており、生命活動にはなくてはならない存在と言える。ただ、「酵素」は人間の体内で合成されているが、歳を重ねることで生産される量が減少していく。一生の間に作られる酵素の量は有限という話もある。そのため、酵素が不足して、病気になったり老化が進むといったことが起こるのだ。

 

酵素」には人間の体内で合成されるものの他に、食物に存在する食物酵素というものもある。それらを積極的に取り込むことで、不足した体内の酵素を補い、生命維持活動を活性化することができる。食物酵素は生の野菜や果物、そして日本人が昔から食べてきた発酵食品に多く存在する。発酵食品には、納豆や漬物、そして味噌、醤油、酢、みりん等の調味料が挙げられる。これらは、麹が主な材料になっており、この麹の中に「酵素」が多く存在していると言われている。

 

私は、味噌を手作りしたことがある。手作りする工程の中で、麹を素手ですり合わせ、ほぐす工程がとても大事だと聞いた。手前味噌という言葉があるが、同じ材料で作ったとしても、この工程を入れることで味が変わる。これは、手の常在菌が麹にうまく作用して「酵素」が生成されているからと考えられる。美味しいだけでなく、身体に有益な保存食品として、日本の発酵商品は昔から食べられて来たのだ。先人達は知ってか知らずしてか、「酵素」を食事の中に取り込んでいた。これは、私の勝手な想像だが、人間には無意識のうちに、身体が必要としているものを察知し取り込もうとする力があるのではないか。
私達人間はまだまだ未知なる力を持っていると思う。「酵素」という物質を体内で合成出来るという事自体、人体の神秘の力のように感じる。そして自分に必要な物を体内に取り込み、身体の毒を排出し病気に打ち勝つ免疫力を高めていけるのだ。

 

昨今の新型コロナウイルスの猛威は止まる事なく、まだまだ終息は見えていない。ウイルスを防ぐために私達が出来るとと言ったら、三密を防ぎ、マスクをする。リモートで仕事して、飲み会はしない。そして、消毒。町の何処の店にも、「99.9パーセント除菌」と表示されたアルコールスプレーが置かれ、入店するのに除菌が求められる。
しかし、手を99.9%も除菌してしまうと、私たちの持っている常在菌まで失ってしまうのではないか。手のひらに存在する菌が全て有害とは限らないはずだ。前述した通り、「酵素」の元となる大切な菌が存在している。また、常在菌は、私たちの皮膚状で病原菌の侵入や、増殖を防ぐ役割もあるとされている。

 

コロナを発症して苦しんでいる方々、行動制限され経済的に苦しくなった方々、そして自由に遊べない子ども達のことを考えると、一刻も早い終息を願わずにはいられない。誰もが、また自由にマスクを外して人と話したり、触れ合いたいと望んでいるはずだ。
科学的な根拠はないが、人はもともと他者と直接触れ合うことで、心身ともに強くなれるように思う。誰かの手を握って、お互いの常在菌を交換することで、手のひらにまた新たな「酵素」が生み出されるとは考えられないか。

人間にはもともと病気に打ち勝つ、強い免疫力があると思う。それは生まれ持った身体の中にある「酵素」の力と、足りなくなった「酵素」を取り込もうとする力。そして、人の皮膚状に存在する常在菌から生み出される「酵素
ウィルスに打ち勝つのは、矛と盾のように、マスクや除菌スプレーでは防ぐのは不可能ではないか。人間の身体そのものを強くして、生命活動を活性化することが、本来の病気を防ぐ手段なのではないか。そのために私は「酵素」というものが、一つの鍵になると思う。
酵素」はコロナに勝てると私は信じたい。